『UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~』
最後の同窓会がそんなに前作のアニメが盛り上がった印象もないので白けた。要は何か全体的に緩い感じと戦闘で頭使って闘うのが齟齬になっていた感じ。可愛い女の子がそんなにエロくもない見せ方でワチャワチャしても股間に来るものがない。状況と台詞と演者の技量でそこを股間に訴えるのが、たぶん赤松作品の強みを活かした作りと思う。

『Infini-T Force』
何かお姉ちゃんの人生をヒーローが救うってのを見せられても寂しいよ。救われたいのは少年の心を持ったオッサンなんだよな。つまり、オッサンは若い子を助けて導く大人になることで救われろ系だったということ。

『お酒は夫婦になってから』
Theミニ枠で、ご馳走様でしたって感じ。不思議と嫌味な感じがしないってのが良かった。

『食戟のソーマ 餐の皿』
大体この作品は不味い料理出して喜ぶ主人公親子が重宝される印象が悪いのが全て悪い。料理会を美食だけで満たすとか、メシマズに悩む家庭料理会の人達の血の涙を知れ。この作品のシリアスは全部リアクションとかのギャグのための布石だから、そこを料理に情熱を持ってひた向きに頑張る料理人の主人公の体で作ったら白けるんだよね。

『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』
色んな国、色んな人達との数日での出会いと別れ、前作が主人公の演者が声優デビューの頃だけあって、思い入れが透けてくるような良い芝居していたんじゃないかな。色んな国があったけど、作者の思い入れの国も含めどれも独特の余韻があって良かったと思う。

『ブレンド・S』
そりゃドSの可愛い子と心が通い合ったら幸せに決まっておるじゃろう。

『鬼灯の冷徹 第弐期』
毎回細かいパロネタがある位で特段面白いという訳でもない気軽に見られる作品。OPは前の方が良かったと思っていたら最終回に持ってきたりと、2期は分割2クールでちょっと嬉しくなる仕様。

『血界戦線 & BEYOND』
短編一杯で、毎週世界の危機と闘うって感じだった。最後に前作ボスが出てきたのは嬉しいが、全体を通した大いなる敵の存在ってのはあった方が楽しめるなと気付かされた。

『ネト充のススメ』
ネットでいつでも繋がれるはずなのに、一度別れた人と再び繋がることの難しさと嬉しさ。そんなに面白い仕掛けもないんだけど、そういう暖かさに満ち溢れた作品ってだけで十分見られるんだから、人の心を動かすのもまた人なんだよなと。全ての演出は物語のためにある。原点回帰、温故知新の作品でした。

『ラブ米 -WE LOVE RICE- 二期作』
毎回際どいパロや語呂合わせの連続を短編でテンポよく見せて、最後は炭水化物抜きダイエットに警鐘を鳴らして社会派のネタも取り込んで何だかんだで良かった気にさせて浪漫飛行で〆る。浪漫飛行で〆たら何でも良いの一点突破は流石。名作に名曲あり、名調子ありの温故知新。

『アニメガタリズ』
アニメ語りが楽しいのはよく知っているが、この作品を見てマジガタリするオッサンに共感してくれるような女の子はおらんって現実に対し、作品としての回答がファンタジーオチってのはどうなんだろうな。存外悪い作品でもないが、あの作品この作品ってネタ元が変に分かる分だけ、話題に上がらんマイナー作品好きには何か空盛り上がりに見えた。

『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』
真っ当に振舞えば可愛いを最後に持ってきて、それがあるから全体的に滑り過ぎな展開も許せる。若手の演者に酷い台詞でセクハラする作品として演者頼みで押し切ろうとするのも、根底にちょっと歪ながらも可愛い子とのボーイミーツガールがあるから悪くなかったと思う。

『いぬやしき』
人知を超えた力を手に入れ人間でなくなった男の対比が肝なんだろうけど、やっぱ大量虐殺なんて画面で見せられたら後味すっきりせんわな。若い方の演者が聞き取りにくいのもそれを後押しした。

『将国のアルタイル』
前半の有能()な展開から一転して、大軍での会戦に突入してからは気持ちの良い勝ちっぷりで悪くない。いのちだいじにな主人公だけど、助けられないものは助けられないって展開だけで随分真剣な雰囲気になるもんだと感心した。いよいよ帝国との全面戦争かって所で引きなことだけが残念。大国同士の全面戦争に発展するようなでかい話をぶち上げたら終わりまで見たくなる。

『ボールルームへようこそ』
動きが必須だけど切れや決め溜めもある題材だけに、止めの使い方で発展させてきた技との親和性は高かったんじゃないかな。まあ、もうちょっと動かしてくれたらって思う場面も結構あったけど、マガジンメソッドなので素地が良いから何だかんだで見られた。原作が溜まったら続きが見たいね。良い作品なら尚更完結して何ぼ。

『妖怪アパートの幽雅な日常』
主人公の価値観と合わないキャラの描き方が敵意や悪意を感じさせるので、良い奴の体で話を進められても腑に落ちなかった。先生だけは良かったけどね。

『魔法陣グルグル 新シリーズ』
原作の地の文に相当するツッコミは薄くなったけど、毎回テンポよく話が進んで完結が約束されているだけで存外楽しめた。毎回笑いたいんじゃなくて、完結が見たいオッサンになったってことね。

『Fate/Apocrypha』
戦闘向きで知名度の高い英霊は既に他のアニメ化の際に使ってしまっているので、名前は知っているけど逸話の詳細まで詳しくは知らない程度の英霊ばかりで仕掛けがあっても気付きにくく、やや華のない面子ではあったがテーマ性に重きが置かれていた。英雄の持つ、多くの人に慕われて人中にあっても抱く孤独と神や人の愛に見放された悲劇的な最後。それらを借りて繋ぎ合せて作られる物語。そんな作為を人工生命体のホムンクルスのジークという作為を通して描き、英霊として人としてのありようへと切り込んでいく。物語を36分類で表したシェイクスピアまで居たんだから、作為を意識して作っていた筈だ。序盤を牽引するモードレッドの傲慢不遜な印象でジークの物語へと変遷して行くまではイライラさせられたが、最後の煙草の火が命の蝋燭の比喩だったり、英霊も生前の人であった頃に持っていた小さな願いに気付かなかったりする人間性が垣間見られて序盤の印象が和らいだ。終わりの地での日本刀と西洋剣の交差を背景にしたスタッフロールは和魂洋才といった印象で、世の東西を問わず借り集められた英霊達の闘いの終わりと融合を表していた。そんな壮大な物語にあって、文武に優れた者でも求めるものは他者による承認、それが愛を正面から叩き付けて行く結末。『Fate/Zero』じゃ狂人だったジルさんも愛に救われたしね。結局、自分は戦闘の迫力よりも題材とそれに合わせた意図で牽引される作品が好きで記憶に残っていくんだろうな。

『Just Because!』
何か色々掛け違いがあったけど、最後は収まる所に収まって終わりって体だけど、主人公程器の出来ていないオッサンにはドキンちゃんみたいなキープ扱いされるのは見てて辛かったし、同じ体で後輩ちゃんをキープしていた主人公も十分クソ野郎に見えた。友達と森川さんは良い感じでそこがどうなるかだけが気になって最後まで見たし満足はした。滅多にない青春で嫉妬と後悔を誘発するのは邪教。

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okm

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